2009年06月24日更新
アートの敵はテレビか!?
インテリアコーディネートにおいて、
多くの方が頭を悩ませるのがテレビではないでしょうか?
置き場所、ソファとの位置関係、テレビボードが必要かどうか、
大きさ、ほかのインテリアとの調和などなど。
テレビに限らず、エアコンも冷蔵庫も、電化製品が見えていると、
いっぺんにお部屋に生活感が出てしまう、というご意見をよく聞きますし
知り合いのインテリア業界人の多くは「テレビ置いてない派」なのです。
モデルルームにもほとんどの場合テレビは置かれないし、
海外(欧米)では「テレビは寝室派」が多い気がします。
思い切ってリビングにテレビ置かない!なんてできるとよいのでしょうが
子供がいたりすると、そうもいきませんよね。
どこかのコンサルティング会社の調査で
先進国中でテレビ視聴時間は日本がトップ、なんて発表していましたから
日本人にとってテレビはなくてはならないものなのでしょう。
特に昨今の薄型大画面流行りで、お金のかけ方にも勢いが見られます。
「ソファは5万円だけど、テレビは40万円」なんていう極端なケースも
あながちレアとはいえないようです。
テレビによって、予算的にもスペース的にもインテリアが制限されている
というケースは、実は多いのかもしれません。
また我が商売の不調をつきつめて考えたりしていると(苦笑)、
日本の家庭にアートが普及しないのは
テレビの影響なんじゃないかと感じています。
アートを飾るに適した壁には、大きなテレビがきて「はいおしまい」
となりがちだという、物理的な問題もさることながら、
家庭で文化的な楽しみを享受するという慣習行動そのものの定着が
テレビによって妨げられてしまっているではないかと思うのです。
TVがないと、リビングの空間そのものと、
そこで過ごす時間を味わおうという気持ち高まります。
リビングにあるひとつひとつのものに関心をはらって、
それぞれの家具や道具類のデザイン美を眺め、活けた花や照明の当たり方、
肌触りや音楽に五感を研ぎ澄ませる。私の場合はそんな時間が増えました。
まあ、「テレビはなくてもPCで韓ドラ見てたら同じじゃん」 と突っ込まれると
返す言葉がありませんが・・・。
リビングのインテリアがいまひとつキマラナイご家庭がありましたら、
テレビをすご~く小さいものにするか、寝室に持ってっちゃう、というのも一案ですよ、
とお勧めするにとどめます。
写真キャプション
どちらもTVの置かれていないリビングです。壁に沿ってソファを配しているので、ソファに居ながらダイニングスペースに向けて、視界が広がります。ソファからテレビへという一方向の注視だけでいることがなくなり、お部屋全体を見回してコミュニケーションがとれるようになります。家具のレイアウトがフレキシブルになりますから、模様替えをするのも楽しくなりますね。