2009年03月04日更新
セレブインテリアの参考に! 韓国ドラマとアート
今回はTVドラマやCMのセットに使われているアートについてお話しします。
韓国ドラマ、お好きな方も多いのではないでしょうか?
私は某動画サイトをチェックして、これまでかーなーり、見ております。
お好きな方はご存知だと思いますが、韓国ドラマの恋愛は比較的パターン化していて、
ほぼ間違いなく、大企業の御曹司もしくは令嬢が登場します。
なので、その分セレブ感のある邸宅とインテリアが頻繁に映し出され、
そこには日本のドラマに見られない、インテリアとアートの融合が多々発見できるのです。
アートが空間にいかに知性と洗練を与えうるものか、大変参考になります。
韓ドラ主人公たちのラブストーリーは障害が大きくなくてはいけませんから、
その障害として、象徴的な父権社会、階層の継承に価値を置く家柄
(つまり、頑固なとーさんが身分差のある結婚に反対)という筋を立てるので、
大概セレブの設定は、成金型ではなく古くからの資産家型で描かることが多いのです。
ですからセットのインテリアも、デザインの斬新さや豪華さより、
脈々と受け継がれてきた資産性と文化性を表現するため、
クラッシックなスタイルで気品を感じさせるコーディネートが多くなっています。
そしてその欧米クラッシック風の家具に中に、モダンな抽象絵画がびしっと決まっています。
上質なインテリア空間とアートの関係ということでいえば、
生活にアートをうまく取り込ませる文化のある国は数あります。
なんで韓国? と思われるかもしれませんが、
ひとことで言えば、私たち日本人にとって真似しやすそうなのです。
韓国の住宅事情や生活様式の変化の経緯は、日本のそれと大変よく似ています。
木造の家屋で床に座る生活から、戦後急速にテーブル・ソファ・ベッドのある
欧米型のライフスタイルを取り入れ始めたのです。
同じように欧米化が進み、絵画という西洋の文化を取り入れ始めたにもかかわらず、
「日本となんでこんなに違うかなぁ・・・」とため息が出てしまうほど、
韓国ドラマのセットには現代的な抽象アートやコラージュ作品が登場します。
これについては戦後の日本画壇(いわゆる洋画というジャンル)の影響や、
文化政策の違い(韓国では建築費の約1%を芸術作品購入に充てる法律がある)など、
様々な文化的背景があるので、ちょっと割愛しますが、
フツーの若い女の子の部屋のセットにもアートがあるのはうらやましい限り。
アートの専門家でない、現場の美術スタッフやデザイナーといった人たちが、
普段からアートに慣れ親しんでいるからこそのコーディネートといえるでしょう。
日本のTVドラマのセットも、時にはとてもリアリティがあって感心したり、
マンガが原作の場合など、激ポップ、ド豪華の「ありえなさ」加減が面白かったりしますが、
一般的なインテリアの参考になる感じではないですね。
韓ドラファンの皆さま。どうか背景のアートも、気にしてご覧になってみてください。
写真キャプション
韓国ドラマの写真は使用許可がとれないので、ご参考までに当方からCM撮影にお貸し出しした作品のコーディネートです。(渡辺謙さんがご出演のヤクルトのCM)
モデルルームも、ドラマやCMのセットも、あまり実用品は置かれません。この写真のように、「目に見える場所に置いていいものは、飾るためのものだけ!」という法則が成り立ちます。
ご自宅のインテリアを美しく見せたいときには、この法則を思い出しながら、「これは飾る、これはしまう」と整理されるといいのではないでしょうか。
写真上:木村佳代子「FLAT SKY]¥147,000
写真下:森章 ¥126,000