ご納品後記「100号のススメ 大きなアート作品」

このごろ、「こういう作品を探しているのですが」と、お客様がご提示くださる画像は
おおむねinstagramやpinterestの海外のインテリア画像です。
SNSのおかげで、輸入物のインテリア雑誌を求めなくても、
いくらでも素敵な海外のインテリア写真を見ることができるようになりました。
結果、素敵なアートの飾られたお部屋の写真に触発されるお客様も多く、
弊社にもお問い合わせをいただきます。
そんな風潮で変化してきたのは、はじめてアートを買う方でも、
抵抗感なく大きな作品を検討される、ということです。
日本のコレクターさんは、さほど大きな絵画を購入されませんが、
弊社はコレクターさんよりはインテリア系のお客様が多いので、
大きな作品のほうが動き、作家さんに驚かれたりします。
弊社で“大きい作品“のご要望をいただいた時の目安になっているのが
既成のキャンバスサイズの100号(1620×1300㎜)です。
確かに大きいけれど、一般の住宅に入らないサイズではないし、
3000㎜ワイドくらいのソファならば、ちょうどいい幅感で、
2400㎜程度の一般的なマンションの天井高にも納まります。
大きな画面があることで、驚くほど空間が素敵になって、
いつもご納品の際に嬉しくなってしまいます。

 

 

 

最初にご紹介する2事例は、どちらも増田沙織さんの作品です。
大きな画面であっても、風景を抽象化した静かな構図で、
くつろげるリビングの空間を作っています。
大きなリビングのお宅ですから、まあ、このくらいのサイズが妥当だと、
お客様は飾ってみて改めて実感されたようです。

 

 

 

次の二つの事例はいずれも、マンション(個人宅)です。
偶然ですが同じMinottiのソファセットが入っています。
Minottiのような重厚かつシンプルなイタリアンモダンの家具には、
やはりアートですこし、遊び心なりウィットなりの
アミューズを足し算していきたいと、お客様からのご要望でした。
一つは田村正樹の作品で、サイズはP120号(1120x1940mm)、
もう一つは入江清美の作品でF120号(1303x1940)で、
どちらも100号以上ですが大きすぎるとは感じません。

 

 

最後の一枚は住宅展示場のモデルハウスです。
天井の高い空間でしたので、思い切り大きいものを採用してみようということで、
入江清美の130号(1620x1940㎜)の作品をお納めしました。
アートが主役のリビングルームなんて、とても個性的で印象に残りますね。
お客様をよくお招きする方には、大型作品をお勧めしたいです。

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